万博ジュニアサッカースクール

100本のパスと1本のシュート

2021年2月7日

①サッカーてどんなスポーツ?

母国イングランドでは「フットボール」、強豪国ドイツでは「フスバル」、王国ブラジルでは「フッチボル」、熱狂国イタリアでは「カルチョ」、日本やアメリカでは「サッカー」。その呼び名は国々によって変わりますが、世界で一番人気のあるスポーツはサッカーです。その特長は、試合中に「選手に自由があること」「失敗が必ず起こること」「ボールが地面に接している時間が長いこと」などであり、「どちらのチームがより多く得点を取ったか」を競うスポーツです。「選手に自由が・・・」については、どこにどんなパスをするのか。シュートかパスかドリブルか。プレーの都度、ベンチを見て監督やコーチの指示を仰ぐことはできません。プレーの判断は、選手自身の自由な判断に任され、結果、その判断が試合の勝敗に直結することも多々あります。「自由」は人生と同じです。素晴らしいことでもあり、責任を自ら背負うことでもあります。「失敗が必ず・・・」は、ボールを手で扱う他のスポーツとは異なり、選手は目から離れた正確性が劣る足でボールを扱いますので、ボールと相手や周りを同時に見ることができません。ボールをコントロールしながら、味方や相手、スペースやパスコースなどの周りを見ようとする際に、失敗というかそこに多少の「ズレ」が起こります。その「ズレ」が予想のつかない意外性を生む要因ともなります。「ボールが地面に・・・」というのは、他の球技ではボールを落とさないように、手を使って空中でパスをつなぐことが多いのですが、サッカーは地面に落ちているボールを足で蹴ってパスとしてつなぐことが基本です。このように正確性が劣る足を使ってボールを扱うことと、ボールと相手と周りなどが同時に見ることができないことの「ズレ」を含んで互いのプレーが続きます。ポルト大学のビクトル・フラーデ教授は「サッカーはカオスであり、かつフラクタルである」と定義しました。ご興味のある方は、ネットでもたくさん紹介されていますので、ご覧になって見てはいかがでしょうか。はっきりしていることは、人生と同じです。「サッカーにも正解はない」ということです。(了)